杉並区西荻窪Sハイツ

住む人が快適に暮らせる! 水回りとリビングダイニングのリフォーム

浴槽、便器、洗面が一緒になっている、なんとも使いづらい3点ユニットバス

リフォーム前平面図

                           リフォーム前3点ユニットバス

上のリフォーム前平面図は、杉並区西荻窪に在る賃貸マンションの一室です。

浴室は浴槽、便器、洗面が一緒になっている、なんともせせこましくて使いづらい3点ユニットバスです。

リフォーム前の平面図をご覧になって、水回り設備になにかしら違和感がありませんか?

まず洗濯機置き場がなく、はなからコインランドリーへどうぞと言ってるみたいですね。

それと、この部屋に住む人はお風呂に入るとき、いったいどこで脱衣をするのでしょうか?
玄関ホールだとしたら、絶対に鍵の締め忘れはできませんね!

それともダイニングかリビングで裸になって、浴室に駆け込むのでしょうか?
とにかく、住む人のことをまったく考えていない設計としか言いようがありません。

                           リフォーム前玄関ホール

リフォーム前の玄関ホールですが、必要以上に下駄箱の奥行が深いため、沓脱スペース(三和土)が狭くて使いづらそうです。

また、下駄箱は中間が開いていない、床から天井までのタイプなので、非常に圧迫感があり、窮屈な空間になっています。

この辺りもリフォームで改善したいところです。

       リフォーム前キッチン          リフォーム前リビング

リフォーム前のキッチンは色からして古めかしいですが、賃貸マンションなのであまりリフォーム予算は掛けたくないとのご要望もあり、低コストでなんとかきれいにしようと思います。

リフォーム前平面図を見ていただいても分かりますが、リビングには大きな梁が両側にあり、ここも圧迫感があります。

しかし、この梁は両方とも構造の梁だけというのではなく、それぞれキッチンのレンジフードの排気ダクト、ユニットバスの排気ダクトを隠ぺいするために余計に大きくなっているので、こればかりはリフォームで改善することはできないのが残念です。

また、リフォーム前平面図にあるように、リビングの床がダイニングより15mm高くなっています。
これは部屋の中央なので嫌な障害になるため、この部分の段差はなんとかして床をバリアフリーにしたいですね。

3点ユニットバスから浴室、トイレ、洗面台を独立、洗濯機置き場も新設

リフォームプラン 平面図

賃貸マンションのオーナーも絶対不可能だと思っていたそうですが、お風呂、トイレ、洗面室が完全に独立したプランです。

洗面室には洗濯機置き場も装備することで、コインランドリーに行く必要もなくなり、快適に生活ができるようになります。

玄関に関しては、通常の奥行で上下セパレートの下駄箱を設置して、沓脱スペースを広くして圧迫感を緩和させます。

また、お風呂の前室になるトイレは少し広くして、脱衣室も兼ねるようにします。
これで玄関ホールやダイニングで脱衣することなく、この点も大きく改善されますね。

3点ユニットバスから浴室とトイレに完全独立するうえで、一つ問題があります。
リフォーム前は3点ユニットバスに1ヶ所あった換気扇をリフォーム後は、浴室とトイレの2ヶ所に設置する必要があるということです。

リフォームプラン 浴室・トイレ平面図

このようにトイレに2室換気扇を設置して、浴室には吸気口を取り付けることで、先ほどの問題は解決です。
リフォームプランナーというのは、具体的にここまで考えておかないとリフォーム自体が絵に描いた餅になってしまい、プロの仕事とは言えないでしょうね。

またリビングとダイニングの間の15mmの床の段差は、リフォームプラン平面図に記述があるように、ダイニングの床を15mm嵩上げすることでバリアフリーにします。

リフォーム後浴室

お風呂単独のユニットバスになりました。

天井にあるのは、2室換気扇の吸気口です。

3点ユニットバスとは賃貸マンションを借りる側のイメージがまったく異なりますよね。

リフォーム後トイレ、脱衣スペース

右はトイレの断面図です。

背中には棚が2段ありますが、下段はトイレットペーパーなどの小物を、上段は脱衣を置く棚にでも使っていただければと思います。

プラン通りの位置に2室換気扇の親機が設置されています。

リフォーム後洗面室~洗面台、洗濯機置き場

左に洗面台を設置して奥を洗濯機置き場にした方が使いやすいのでは?とオーナーから質問されましたが、なぜこのようにレイアウトしたか分かりますか?

それは洗面台を左にした場合、洗面台が邪魔になって洗濯機を搬入できなくなる可能性があるためです。

リフォーム後玄関ホール

下駄箱は上下セパレートタイプに変更したので圧迫感がなくなり、ゆったりした玄関ホールになりました。
部屋に入った時の第一印象がリフォーム前とはまったく異なり、内見の際に良いイメージを感じてもらえるはずです。

リフォーム前はかなり旧式な分電盤でしたが、火災につながる可能性もあるため、新しい分電盤に交換しました。

玄関の沓脱スペースの幅が広くなって、これも第一印象には好材料です。

キッチンの美装リフォーム

       リフォーム前キッチン            リフォーム後キッチン

賃貸マンションのためリフォーム費用を抑えたいとのご要望でしたので、キッチンは既存のままで色が褪せてしまった扉にはダイノックシートを貼り、取手を交換しました。

レンジフードはクリーニングではきれいにならないため交換しました。
見違えるほど素敵なキッチンにリフォームされました。

リフォーム後ダイニング、リビング

ダイニングとリビングの間の床に見えるのは引き戸の下部レールで、段差は3mmで段差5mm以下をクリアーしているため床はバリアフリーです。

リフォーム後リビング

3枚引違い戸の左は収納になっていて、手前にハンガーがあり、奥行は可動棚収納で、下には蒲団を収納できるように押入と同じ奥行があります。