トイレリフォームの失敗事例~完成したらトイレが狭い!
リノベーション・リフォームプラン

上記は戸建2階建て住宅の1階のプラン図面です。
このプラン図面を見て、なにかお気付きのことはありませんか?
トイレの奥行が1000mm、つまり1mしかありません。
素人の方はプラン図面を見て、便器がちゃんと設置されているので、トイレの奥行が1mということになんら疑問を抱かないかもしれませんが、これは狭くて非常に使いづらいトイレになってしまいます。
右は以前に出会ったリフォーム後の画像ですが、トイレがかなり狭く感じますよね。
なおかつ便器は、リフォーム前の既存の者を再使用したそうです。
再使用したのは、それなりの理由があるのです。

近年便器は進化を続け、現代は右画像のようなスマートでシャープなフォルムのタンクレスタイプに人気が集中しています。
タンクレスタイプの便器の奥行は約75cmで、古いタイプの便器より15cmぐらい奥行があります。
そのため、1mの奥行のトイレに75cmの便器を設置すると、残りが25cmで立ったり座ったりする行為が取りにくく、使いづらいトイレになってしまいます。

トイレをリフォームする際は便器の前に50cm以上の余裕が必要
便器の前に適度の空間がないと、立ったり座ったりする際に前傾姿勢が取りづらく、使いにくいトイレになってしまいます。
最低でも便器の前には、50cm以上の余裕が必要です。
最低でも50cmなので、立ち座りの行為を楽に行うには55~60cmぐらいの余裕が必要になり、便器が75cmとして130~135cmが理想的なトイレの奥行と言えます。

一般の方は図面を見て、完成後を想像することなどには慣れていません。
いくら寸法を明記した図面を見せらても、実際の広さなどは完全には把握できませんし、狭く感じないように、プラン図面の便器を敢えて小さくするリフォーム業者さえいます。
リフォーム工事後にトイレが狭くて、こんなはずではなかったということにならないように、リフォーム業者にメジャーで、トイレの幅と奥行を示してもらいましょう。
これはトイレだけに限ることではありませんのでご注意してください。