食洗器が必要になった

キッチンリフォームの失敗事例 後日食器洗い機が必要になった

リフォーム後家族構成や生活習慣が変わったりして、食器洗い機が必要になったということがあります。

食器洗い機の導入にはコストがかかりますが、食器を手洗いする時間をお金で買うと思えば、十分納得できるコストではないでしょうか。

それ以外にも食器洗い機にはたくさんのメリットがあります。

食器洗い機のメリット

節水になる

食器洗い機は庫内に溜めた水(お湯)を循環させて洗浄するため、食器洗い機の使用水量は手洗い時の1/9、ランニングコストは約50%も節約になります。

時間の短縮になる

手洗いにかかる時間が15~20分くらいとして、食器洗い機の場合は食器やカトラリーなどをセットするのに5分もあれば十分です。乾燥までしてくれるので食器を拭く手間も省けます。

手洗いよりキレイ

食器洗い機は強力な専用洗剤を使い、高温のお湯で高圧な水流で洗うので、手洗いより食器やカトラリーをきれいに洗えます。また高温で乾燥するので、手洗いよりもツヤが出てきれいに仕上がります。
特にガラスコップなどのガラス製品は洗いあがりに差が出ます。

除菌になる

食器洗い機は高温で高圧洗浄をするため、手洗いよりも高い除菌効果を発揮します。
また、食器洗い機の庫内は保菌状態なので、乾燥までのフルコースにした場合は、食器を取り出さずにそのままにしておいたら保菌庫としても使用できます。

手荒れを防げる

水やお湯、洗剤で手が荒れることがなくなります。特に冬場の寒い時期は助かるという人が多いのではないでしょうか。

デメリットとしては導入コストがかかるということ以外は、クリスタルガラスや漆塗りの食器など、使用できないものがあります。

万が一のためにリフォームの際に食器洗い機に必要な設備を施しておく

仕事が忙しくなり、食器を手洗いする時間が惜しくなったとか、赤ちゃんが誕生して哺乳瓶をキレイに殺菌したいなど、リフォーム後に食器洗い機が必要になるケースをたびたび拝見します。

万が一に備えてリフォーム工事を行う際に、食器洗い機を導入するために重要なポイントが2つあります。

1つ目のポイントは、リフォーム工事の際に食器洗い機に必要な給排水や電源(コンセント)などの設備を施しておくということです。

右の図面はキッチンのベースキャビネットの断面図(側面図)です。

ベースキャビネットの裏面は一様に配管スペースになっているので、そこに食器洗い機用の給排水と電源(コンセント)を設けておけば、あとからその工事を行うより設備工事費は約1/3で済みます。

2つ目のポイントは、食器洗い機をスムーズに入れ替えできるように、キッチンのレイアウトに45cmのキャビネットをシンクキャビネットの横に入れておきましょう。

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食器洗い機は幅45cmタイプと60cmタイプの2つのサイズがあります。
リフォーム後の入れ替えに使用する食器洗い機は45cmの方が簡単に設置できます。

キッチンレイアウトに75cmのキャビネットを設定した場合は、45cmの食器洗い機とは別に30cmのキャビネットも用意する必要があるので、余計な出費になってしまいます。

また、最初のレイアウトを75cmキャビネットを45cmキャビネットにしたところで、キッチン天板のコンロとシンクとの距離は全く変わりません。

この2つのポイントを頭に入れて、あとで食器洗い機導入の準備をしておけば良かったと後悔しないようにしましょう。

私の助言で将来的に食器洗い機を導入する準備をしておいて感謝されたことは、一度や二度ではありません。