リノベーション・リフォームの相見積り 失敗事例 キッチン編Ⅰ
相見積り先のリフォーム業者に希望するキッチンを指定しておく
リフォーム業者は契約を取りたいがために、当然ですが安い見積りを出してきます。

例えばキッチンメーカーとしては、リクシル、TOTO、クリナップ、パナソニック、タカラスタンダードなど、それ以外にも数多く存在し、各社とも普及タイプから高級タイプまで3~4段階にグレード分けしてシリーズ化しています。
また同じシリーズでも扉のタイプによりグレード分けして価格が異なります。
相見積りを各リフォーム業者に依頼する際に、キッチンメーカーとシリーズ名、さらに扉のタイプまで指定しておかないと、業者が一番安く仕入れができる、機能性の低い最低限のキッチンを見積りに入れてきます。
これでは安かろう悪かろうということになり、リフォーム業者の思う壺です。


上のキッチン画像ですが、左は「開き扉タイプ」で、右は「引出タイプ」と呼ばれるレイアウトです。
一見違いが分かりづらいですが、開き扉タイプは引出が1つで、あとは全部開き扉になっています。
これに対して引出タイプは収納が全部引出式になっているので、物の出し入れがスムーズで腰に負担が掛かりません。
開き扉タイプより引出タイプの方がグレードが高く、かなりの価格差があります。
また、開き扉タイプの方は扉が単色系であるのに対して、引出タイプの方は素敵な木目調で、ここでも価格差が生じます。
まだまだあります。
開き扉タイプの方は天板がステンレス、レンジフードはオールドスタイルのブーツ型フード、ガスコンロは普及品タイプを使用しているのに対して引出タイプは、天板は人工大理石、レンジフードはすっきりしたデザインフード、ガスコンロはグレーフェイスで掃除が楽なガラストップを採用してます。
これだけグレードが違えば30~50万の価格差が生じます。
そのためリフォーム業者は契約を取りたいがために、扉タイプで使用機器も安価なもので見積りを出します。
ですから、相見積り先のリフォーム業者には必ずキッチンメーカーとキッチンのシリーズ名、扉のタイプ、ほかの仕様(天板、レンジフード、コンロ、水栓など)を指定しておく必要があります。

これはシステムキッチンに限らず、お風呂(ユニットバス)や洗面台、トイレ、そのほか様々なアイテムにも当てはまることです。