リノベーション・リフォームの相見積りの失敗 水回り設備Ⅰ
相見積りの際に定価のある水回り設備の見積りを比較するときの注意点
よほどリフォーム工事の見積書を見るのに慣れてない限り、素人には相見積もりで各リフォーム業者の見積もりを比較することは大変困難なことです。

相見積りにおいて定価のある商品は、各リフォーム業者の値引率を見れば一目瞭然なので比較しやすいですが、これには落とし穴があります。
TOTOやLIXILなど水回り設備メーカーの商品には定価があります。
キッチンやユニットバス、洗面台、便器など定価のある商品の値引率を大きくして、その設備機器の設置に必要な工事費を高くするやり方があります。
工事費は取付費や施工費、設置費といった項目で見積書に表記されます。
例えば、定価1,200,000円のユニットバスがあるとして、A社、B社、C社の見積書を比較してみます。
A社
ユニットバス:720,000
施工費 :180,000
B社
ユニットバス:780,000
設置費 :100,000
C社
ユニットバス 1式:920,000

最初に目に付くユニットバスの金額はA社の方が6万も安いので、A社の方がお得に感じてしまいますが、工事費まで含むとA社900,000円でB社は880,000円なので、結果B社の方が2万円お安くなっています。
ちなみにC社はユニットバス本体と工事費を1式で金額を出してますが、工事費をインクルードして提示しているリフォーム業者の見積りは、得てして高いので注意してください。
取付まで必要な定価のある商品、特に水回り設備機器の見積り比較は、商品本体の金額だけでなく、それに必要な工事費も合算して比較する必要があります。