相見積り失敗 ヒートショック

ヒートショック対策を考えた浴室リフォームのポイント

寒い冬、家の中で起こる事故として注目されている「ヒートショック」。
特にお風呂場では、急激な温度変化が原因で健康被害や命に関わる事故が発生することがあります。

そこで今回は、ヒートショックを防ぐための浴室リフォームについて、「在来工法」と「ユニットバス」の選択肢を中心に解説します。

リフォームの見積りの際に気を付けるべきポイントやコスト面も併せて考えていきます。

1.ヒートショックとは?

ヒートショックとは、急激な温度変化によって体がストレスを受け、血圧や脈拍に異常が生じる現象を指します。

特に冬場、暖かいリビングから寒い浴室に移動し、さらに熱い湯船に浸かることで、血圧が急激に上下することが多いです。これにより、心筋梗塞や脳梗塞、失神などを引き起こすリスクがあります。

2.ヒートショックを防ぐための浴室環境

ヒートショックを防ぐためには、浴室や脱衣所の温度差を最小限に抑えることが重要です。
以下のような対策が効果的です。

浴室全体の断熱性を向上させる

浴室の壁や床に断熱材を使用し、外気温の影響を受けにくくします。

暖房設備の設置

浴室や脱衣所に暖房設備を導入し、室温を一定に保つ。

換気と湿気対策

換気を適切に行い、湿気がこもらないようにすることで、快適な入浴環境を作る。

お湯の温度を適切に管理する

極端に熱いお湯を避け、体に負担をかけない設定温度を心掛ける。

3.在来工法とユニットバスの違い

在来工法とは?

在来工法は、浴室を自由に設計し、タイルやモルタルなどの素材を使って作る工法です。

床や壁、天井をそれぞれ施工するため、デザインの自由度が高く、広さや形状を柔軟に調整できます。

ただし、施工に時間がかかり、防水性や断熱性の確保には注意が必要です。

ユニットバスとは?

ユニットバスは、工場であらかじめ作られたパーツを組み立てる浴室です。

高い防水性と断熱性を持ち、施工期間も短いのが特徴です。

最新のユニットバスは、断熱材入りの浴槽や保温機能付きの床材など、ヒートショック対策にも優れています。

4.在来工法とユニットバス、どちらを選ぶべきか?

ユニットバスが向いている場合

短期間でリフォームしたい場合

工期が短いため、生活への影響が少なく済みます。

断熱性能を重視する場合

高断熱仕様の製品が多く、暖かい浴室環境を実現できます。

予算に限りがある場合

コストが比較的抑えられるため、コストパフォーマンスが良いです。

在来工法が向いている場合

デザインにこだわりたい場合

好きな素材やデザインを取り入れることで、オリジナリティあふれる浴室が作れます。

広い浴室や特殊な形状を希望する場合

オーダーメイド感覚で、空間を最大限に活用できます。

5.リフォームの見積りでチェックすべきポイント

浴室リフォームを計画する際には、見積りの内容を詳細に確認することが重要です。

以下の項目を特に注意してください

1.施工範囲

解体工事、配管工事、防水工事など、どこまで含まれているか確認します。

2.使用する素材や設備

浴槽や壁材、床材の種類によって価格が大きく異なります。
仕様書をしっかり読みましょう。

3.断熱材や暖房設備の導入

ヒートショック対策として、断熱材や浴室暖房乾燥機が含まれているか確認します。

4.工期

工期の長さを確認し、家族の生活にどのような影響が出るかを把握しておきましょう。

5.アフターサポート

リフォーム後のメンテナンスや保証がしっかりしている業者を選ぶことも重要です。

6.リフォームの費用感

一般的に、ユニットバスへのリフォームは約50万~150万円程度の費用がかかります。

一方、在来工法でのリフォームは、デザインや素材によって大きく異なり、100万~300万円程度になることもあります。

ヒートショック対策の設備を追加する場合には、さらに10万~30万円程度が必要になることを考慮しましょう。

7.ヒートショック対策を考えた浴室リフォームのポイント~まとめ

ヒートショックを防ぐための浴室リフォームは、家族の健康と安全を守るための重要な投資です。

在来工法とユニットバスのメリット・デメリットをよく理解し、自分たちの生活スタイルや予算に合った選択をすることが大切です。

また、信頼できるリフォーム業者に見積りを依頼し、詳細をしっかり確認することで、満足度の高いリフォームを実現できます。