駅前の中古マンションを高齢者が暮らしやすくリフォーム
狭い洗面器付きユニットバスと使いづらいミニキッチンをリフォーム
不動産販売図面 リフォーム前洗面器付きユニットバス


洗面台を設置する場所がなかったのでしょうか?リフォーム前のお風呂は洗面器付きユニットバスです。
このタイプのユニットバスを2点ユニットと呼び、さらに便器があるタイプを3点ユニットといいます。
2点だろうが3点だろうが、使いづらいことは確かです。
玄関ホールから浴室に入るようになっていますが、玄関ホールが脱衣室ということになるのでしょうか? 住む人のことを考えていない、非常に不親切な設計ですね。
リフォーム前ミニキッチン

キッチンはこんな感じで、ぱっと見はオシャレですが、キッチンの前に腰壁なども一切ないため、間違いなくダイニングの方に水撥ねがひどく、ここも大変使い勝手が悪いですね。
またキッチンに背板がないため、キッチンの向こうがスケスケです。
キッチンの下にやかんや鍋を置いたら丸見えになるので、せめてキッチンの背板ぐらいはほしいですね。
写真をよく見ていただくと、台所部分の床を嵩上げしているのが分かります。
実際には床が5cm高くなっていて、おそらく排水管の関係だと思いますが、つまずきそうで嫌な段差です。
このマンションは京王井の頭線の西永福駅の駅前にあり、築50年は経過しているであろう古い建物です。
この中古マンションを購入して高齢者がお一人で住まわれるそうで、そのお子さんからリフォームプランのご依頼をいただきました。
高齢者が暮らしやすいマンション生活のためのリフォーム
リフォームプラン:平面図

リフォーム概要
大前提として台所の床の段差をなくしてバリアフリーにリフォームします。
リフォーム前は洗濯機置き場さえなかったのですが、浴室、洗面台、脱衣室、洗濯機置き場、トイレなど水回り設備は全て独立させて、高齢者に使いやすいようにリフォームします。
デザインはあまり高齢者を意識しないで、キッチンは対面式にして、ダイニングの壁一面にアクセントクロスを使います。
杉並区に住む高齢者はオシャレさんなのです。
またバルコニーに出る2つある掃出窓には断熱対策として、内窓(インナーサッシ)を設置します。
リフォーム後




リフォーム後キッチン リフォーム後浴室(ユニットバス)


リフォーム後脱衣室・洗面台・洗濯機置き場


しっかりした脱衣室ができたことに大変喜んでいただきました。
それはそうですね、玄関ホールが脱衣室では、あまりにも気の毒ですからね。
リフォーム後トイレ


トイレの壁にもアクセントクロスを使いました。
これで全ての水回り設備が独立して、とても暮らしやすくリフォームできました。
狭くてもアイデア次第でリフォームプランというのは、いかようにもやり方があるものなのです。